新型コロナウイルスの風評被害は本当なのか?自然言語処理を用いて分析してみた

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みなさん、こんにちは。データデザイン部でディレクターを担当している林です。

新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言が解除されてから1か月が経過しました。
東京都では、感染者数が高止まりし、まだまだ油断が許されない状況です。

新型コロナウイルスの”コロナ”ですが、同じ名前を冠した企業や商品、施設が風評被害を受けているそうです。
例として、メキシコビールの代名詞「コロナビール」が挙げられます。日本でも多く販売され、すっきりとして飲みやすいビールですが、米国の世論調査によると「コロナビールを絶対に買わない」とした消費者は38%、「公共の場では頼まない」としたのは14%でした。

世界で最も売れているリゾートビール「コロナビール」

むむ、これって本当ですかね?
とある調査では、日本でのコロナビールの販売量はむしろ好調であるとの結果もあります。


出典: 「コロナビール「実売値」に見えた風評被害のウソ」

つまり、コロナビールの風評被害はデマかもしれないということです。
収束の見えない新型コロナウイルス、疑心暗鬼からこういったデマの拡散が問題となっているようです。

もし、このような自社の製品にいわれのない風評被害が生じた場合、企業はどのように向き合えばいいのでしょうか?
一つはSNSでの投稿を分析し、実態を正しく判断することが重要です。

ということで、今回は「コロナビール」に関するツイート文を自然言語処理を用いて分析してみます。
コロナビールに対して、ネットの意見はポジティブな意見が多いのか?ネガティブな意見が多いのか?を調査していきましょう!


2020年6月19日~2020年6月27日までにされたつぶやきのうち、「コロナビール」を含むものを収集し、文章のポジティブ/ネガティブ度を評価します。
1222件のツイートがヒットしました。以下は出力結果の抜粋です。

こちらは一文ごとのポジネガのスコアです。数値が3つ入っている箇所は、3文のツイートだったということです。
1に近ければ近いほどポジティブな文章、-1に近ければネガティブな文章となります。

これら1222件のツイートのスコアを足し合わせたところ、約290となりました。
0より大きな数値になればポジティブな意見が多い傾向、0より小さい数値になればネガティブな意見が多い傾向がある、といえるでしょう。
つまり、「コロナビール」を含むツイートは、ポジティブな意見が多いという結果になりました。

実際のツイートの中身を見てみると、ネガティブな単語として検知されていたのは
「コロナビールの風評被害がかわいそう」「コロナビールは飲みやすいから飲みすぎてしまう」といったものが多く、本質的な批判の声はほとんどありませんでした。

こちらは、今回収集したツイートのうち、頻出単語トップ10です。

3位に「好き」がランクインしています。風評被害を受けている報道を受けたらこそ、根強いファンが今こそ応援すべきだとの意見も多くみられました。
5位には「父の日」がランクインしてます。父の日が近かったため、プレゼントとしてコロナビールを送っている人もいました。

以上、「コロナビール」に関する2020年6月19日~2020年6月27日のツイートをポジネガ分析してみた結果、風評被害を受けているような実態はこの期間に関しては見られず、むしろ逆風を受けたからこそ購買に走ったというようなファンの意見が多く見られました。

弊社では、自然言語処理を用いた企業のブランド価値分析などを行っております。
もし、ご興味がございましたら、ぜひこちらからお問い合わせください。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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WRITER
Maako Hayashi

Maako Hayashi

林   真亜子 Maako Hayashi

AI・データ活用のディレクターを担当。お客様のAI活用のプランニングから プロジェクト推進を支援。 JDLA Deep Learning for GENERAL 2019 #3

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