【突撃社内インタビュー】伐採木採寸AIアプリ開発への道のり(前編)

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こんにちは。データデザイン部でプロモーション業務を担当しております、橘です。

2021年7月21日、弊社と日本リーテック様の共同発表として、伐採木の胸高直径算出と樹種の判定をAIが自動で行い、調書作成までを自動化するアプリ開発の内容を公開しました。本開発により、従来人手で採寸を行い、手入力により調書を作成していた作業が自動化され、大幅な工数削減を実現できます。

この記事では、本プロジェクトに携わっている、弊社データデザイン部の福島がプロジェクト導入への道のりや今後の展望について語った内容をインタビュー形式でまとめています。

AIプロジェクトに興味のある方、AI導入のプロセスやその難しさ、導入までの期間について気になっている方、また伐採調査業務を行っている建設業の方は是非ご覧ください。

<プロフィール>

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
データデザイン部 データディレクター
福島ゆりな

主に建設業界やサービス業のAI・データ活用プロジェクトを複数推進。本PJでの役割:PJ全体進行。

導入前の課題

:アプリの導入前はどのような課題がありましたか?

福島:日本リーテック様は、電力会社からの依頼を受けて山岳地で搬入路の設置や鉄塔建設等の業務を行っています。対象エリアに生えている鉄塔建設上不要となる木を伐採する際には、地主への補償や樹木の伐採に掛かる費用算定のために、木の胸高直径、樹種、位置情報を記録し、調書を作成しています。

従来この調査業務には、大きな定規を用いて1本ずつの胸高直径の採寸、目視での樹木の種別判別、手入力による位置情報の記録、それらをまとめて調書を作成するという一連の作業がありました。これは、年間21,100本の木の伐採調査において780時間が必要となる作業で、作業者が高齢化しているという背景もあり、作業工数の削減が求められていました。

:このプロジェクトにかかわるにあたってFJCTメンバーが取り組んでいたことはありますか?

福島:とあるメンバーは木の樹種に対する知識があまり無かったため、週末に公園に出向き、木の写真を撮って勉強をしていたそうです。聞きなれない仕事内容や領域の知識は、まず理解することが大切なので、そもそもなぜこのプロジェクトを行うのか、どの工程を減らしたいのかを、しっかりヒアリングするということを心がけていました。

導入プロセス

:どのようなプロセスでプロジェクトを進められましたか?

福島:プロジェクト開始が去年の12月、導入完了の予定が来年の6月の予定です。

  • 樹種判定が入っておらず、胸高直径だけを出すアプリ(簡易的)3か月
  • 樹種判定をいれて、管理画面という別のwebアプリの作成 6か月
  • 今まで作ったものを、リーテック様の意見も踏まえて、より現場の方が使いやすいように機能を拡充させて完成させていく 6か月

このトータル15か月がプロセスです。

:プロジェクトをすすめるにあたって、苦労したことや工夫したことはありますか?

福島:プロジェクト全体として、リーテック様の実務が初めて聞くことばかりだったので、それを自動化するといっても想像がしにくく、リーテック様の構想を具体化させていくことが難しかったです。

また、採寸補助アプリとセットで管理画面の開発をしていく中で、リーテック様がCADを用いてどのように図面を作成されているかの業務フローのヒアリングが大変でした。最終的にはリーテック様にCADの図面を操作していただいて、録画をさせていただいて理解ができたと思います。業務理解をして、弊社でかみ砕いて技術に落とし込むことが一番大変でした。

:リーテック様側で苦労したことなどはありますか?

福島:データ収集が大変だったとおっしゃっていました。今回はスギ、ヒノキ、松、その他の4分類に木を判別していて、それぞれに対して何百枚単位のデータ収集をお願いしており、そこが苦労した点とおっしゃっていました。

ですが、毎回の定例の際に、学習させる画像データの枚数を増やすことで判定精度が高まっていることを弊社側からお見せしていたので、そこは大きなモチベーションにつながっていらっしゃったそうです。

 

以上、前編ではプロジェクト導入前の課題や導入プロセス、その中での苦悩について伺いました。後編では、導入後の効果やこれからの展望について伺います。

「安全荷役AI フォークバディ」のトライアル提供のご案内

【ニュースリリース】
フォークリフト業務をAIが採点するサービス「安全荷役AI フォークバディ」のトライアル受付を2021年11月16日より開始しました。

本サービスを導入することにより、従来人手で評価を行なっていた運転評価業務が効率化され、大幅な工数削減と事故削減、安全意識の醸成を実現します。 興味のある方はぜひご覧ください。

▼ニュースリリースはこちらから

WRITER

tachibana.kaho

橘   果穂 tachibana.kaho

データデザイン部プロモーション担当。 お客様のデータ活用をご支援しています。

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