夜間光で見るコロナ禍の東京(東京都全域での集計編)

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Photo by Ling Tang on Unsplash

コロナ禍は未曾有の規模となりました。世界中で今も感染者は拡大し続けています。 また、外出やイベント活動が制限されることにより、様々な経済活動にも影響が出ていると考えられます。

本稿では、弊社提供の「Starflake nightview」(都市の夜間光データ)で、コロナウイルスの東京都の経済活動への影響を分析します。 以前のブログで、弊社の深町が休園中のディズニーランドに限定して夜間光を分析していました。今回は、夜間光を東京都全域で集計し、推移を観察します。前回同様に夜間光低下の傾向が見られれば、経済活動の分析に有益ではないでしょうか。

データ準備

今回対象とするエリア、期間は以下の通りとなります。 以下の異なる2つの期間のデータを比較することで夜間光の影響がどの程度あるか観察します。

  • 東京都全域
    • 2019/1/1-2019/4/30(JST)
    • 2020/1/1-202o/4/30(JST)

こちらのデータのスキーマおよび制約は以下の通りです。

  • 衛星側のエラーにより、2019/1/22(JST)、2020/4/16(JST)のデータが欠損しています。本事象のように稀に元データが欠損することがあります
  • 本データは天候・月齢の影響を弊社で一定程度除去していますが、エアロゾルなどのノイズの影響は受けます。
  • 元データは夜間のアトランダムな時刻に複数回取得されています。Starflake nightviewでは1日に取得されたデータを結合、整形しています。

分析

まずは各月に分けたデータで前年同日と比較、コロナウイルス発現前/後の夜間光の推移に変化があるか観察します。 結果は以下の通りです。

 

Googleデータポータルにて筆者作成。都内全域の夜間光合計の時系列変化

各月とも、前年同月比に大きな差分は見られません。

続いて、箱ひげ図を書いてみましょう。

筆者作成 都内全域の夜間光合計の分布

こちらも、各月ともに大きな差分は見られません。

経済活動の上下が夜間光に反映される度合いは、実はエリアによってマチマチです。都内のように大きな単位でまとめてしまうと、大きな月次レベルの差分が監視しづらくなってしまいます。

以下は過去、弊社でエリアによる夜間光の差分の目安を抽出した表です。夜間光は、ディズニーランドのように大きく差分が出るエリアがあります。例えば常時点灯している物体が近辺にない工場、オフィス街などは今回のコロナ禍でディズニーランドと同様の推移を示すと考えられます。

今後は、用途地域ごとや特定のエリア(オフィス密集エリアなど)の同時期のコロナ影響を確認していきます。また、緊急事態宣言解除前後の比較も調査として有益かと思われます。こちらもご報告できればと思います。

まとめ

夜間光データがどのような特徴を持ち、どのように動くのかご説明しました。

夜間光データの場合、広域での合算値で地上の経済活動を追うには期間やフィールド選定の工夫が必要です。例えばバングラデシュでの夜間光とマクロな経済指標との相関を調査する論文が発表されています。また、弊社では地価との相関を利用し、「Starflake retail」という製品を開発しています。どのようなデータも万能ではなく、何らかの仮説を持って抽出することが重要と考えられます。

弊社ではこのようなオリジナルなデータとデータのプロによる知見を合わせてご提供することが可能です。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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