ゲリラ豪雨時の降水量データを見てみる

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こんにちは、データデザイン部の深田です。

先日6月6日の夕方に関東でゲリラ豪雨が発生し、非常に激しい雨が降りました。
特に埼玉県の熊谷では猛烈な雨が観測され、17時頃の10分間の雨量の観測値が日本歴代1位に相当するというニュースも出ています。

今回は弊社の地理関連統計データ提供サービスのメニューのひとつである過去気象ログのデータを使用して、このゲリラ豪雨が発生した6日夕方の埼玉県と東京都の降水量を見ていこうと思います。

特に雨量が多かった地域

Uber社のkepler.glを使用して降水量データを地図上で可視化し、特に降水量が多い地点を見てみます。
※過去気象ログデータのご提供時は観測所単位のデータをボロノイ分割を使って250mメッシュ単位のデータへと変換していますが、今回は細かい地域で見たり他データとの組み合わせ等をしないので観測所単位のデータを使用しています。

17時のデータを見てみます。丸が各観測所です。

青が濃くなるほど降水量が多いことを表していて、この時間は熊谷のみ青くなっています。


詳細を見てみるとこの時間他の地点は降水量が0のようでした。
よりわかりやすくするために15mm以上の地点のみ表示するようにして見ていきます。

17時~21時で降水量が15mm以上の地点を1時間ごとのアニメーションにしたのがこちらです。

17時に熊谷、18時に所沢、19時に府中・青梅・上吉田、20時はなし、21時に世田谷に多く雨が降ったようです。(keplerの表記上では時間がUTCになっているため9時間プラスで考えてください)

色の濃さを見るとやはり熊谷はかなり濃くなっており、次いで府中も濃くなっています。

上記5か所の降水量の最大値を見てみると、熊谷と府中がそれ以外の場所の倍以上の数値を記録しています。

これがどのくらいの雨なのか、気象庁の「雨の強さと降り方」を見てみたところ、
上位3地点のように1時間雨量が20mm以上の場合だと、「寝ている人の半数くらいが雨に気が付く」レベルとのことです。
また30以上、50以上となると予報用語では「激しい雨」「非常に激しい雨」となり、人が「バケツをひっくり返したように降る」「滝のように降る」といったようなイメージを受けるようです。
参考:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html

実は私はこの雨の時16mmとなっている所沢にいましたが、個人的にはそれでもかなり強く降っていたように感じたので、50mm近い雨となると相当激しい雨だったんだろうなとちょっと驚いています。

雨量の推移

ゲリラ豪雨といえば突発的に短時間の強い雨が降るというものですが、実際どのように降ったのか、時間ごとの降水量推移を先ほどの下位3地点と上位3地点に分けてそれぞれグラフにしてみました。


やはりどちらも急激に上がって急激に下がっています。

ただ下位の方をよく見ると所沢は18時に最大となり19時に一度最大値の半分くらいまで下がって、20時に1.5付近まで下がっています。
他2か所も18時に一度最大値の半分くらいまで上がってから19時にピークに達していて、急な上下をしつつも多少の段階があるようにも見えます。

一方上位の方は一気に最大まで上昇して一気に0近くまで下がる、または最大値の5分の1くらいまで下がるといった感じで、より短時間で集中して強い雨が降ったことがわかります。

調べてみると熊谷の16時42分から52分までの10分間の降水量が50mmとのことなので、熊谷の17時の63.5という観測値はほぼその10分間+前後数分で一気に降ったものだと思われます。
参考:https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2020/06/06/8550.html

まとめ

今回は弊社ご提供の過去気象ログで、先日のゲリラ豪雨時における地域ごとの雨量や変化の推移を見ていきました。
本記事では降水量だけをそのまま可視化しましたが、気象データは需要予測など様々な分析に活用できる非常に有用なデータです。
他の記事ではユースケースの紹介や他のデータとの組み合わせによる分析等も行っておりますのでぜひそちらもご覧ください。

また弊社では気象データ以外にも人工衛星のデータ等、様々なデータをすぐに分析に使える形でご提供しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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WRITER
Kengo Fukada

エンジニア

深田   健悟 Kengo Fukada

複数の企業でWEBサービス開発・運用の実績あり。現在はStarflakeを中心にプロダクトの開発を担当。

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