需要・来客分析には必須!?気象データで動物園の来場者傾向を分析してみた(前編)

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気象データ(雨量・日射量・気温)は天気予報だけでなく、企業の需要・来店客予測で広く使われているデータです。弊社では「過去気象ログ」として、気象庁のデータを250mメッシュ単位集計し、CSV化した状態でご提供しております。これから2回に分けて、札幌市円山動物園の来場者データを用い、気象とリアル施設来場者傾向の関連性を探ります。前編では、Tableauで来場客数と気象の関係を簡易的に可視化します。

アジェンダ

  • 円山動物園およびその来場者データについて
  • 来場者データの傾向
  • 弊社「過去気象ログ」との関連性
  • まとめ

円山動物園およびその来場者データについて

札幌市円山動物園(出典

札幌市円山動物園(さっぽろしまるやまどうぶつえん)は、北海道札幌市中央区宮ヶ丘の円山公園内にある動物園。札幌市環境局が管理運営を行っている。 1950年(昭和25年)、上野動物園の移動動物園を札幌にて開催し、好評を得たことが起源となった動物園です。

ホッキョクグマの「デナリ」さん(出典

 

2005年からは年間パスポートも発行し、入場者数は増加傾向にあるそうです。 札幌市では、市内のオープンデータポータルサイト「DATA-SMART CITY SAPPORO」にて、円山動物園の来場者人数が2011年4月1日から2019年11月30日まで公開されています。来場者の傾向を見てみましょう。

月次来場者数(2011~2020)・円山動物園来場者データよりTableauで作成

長期で見てみるとこのような形になります。
まずはTableauで「傾向線」を付けてみましょう。

 


月次来場者数に傾向線を付与(2011~2020)・円山動物園来場者データよりTableauで作成
 

来場者が直近数年はおおよそ上昇傾向にあることが分かります!シロクマやレッサーパンダが魅力的だから…?とも思いましたが、動物園周辺の人口が上昇していることも原因の1つと考えられます。後編では、気象以外の人口などのデータも組み合わせてより深い分析をお届けします。なお、弊社では住民基本台帳ベースの人口データ、国勢調査データも販売しております。

 

魅力的なレッサーパンダの「ホクト」さん(出典)かわいい。

 

来場者数には1年ごとに何らかの周期性があることが分かります。少しズームし、ラベルを付けてみましょう。

月次来場者数(2015~2018)・円山動物園来場者データよりTableauで作成

 

ゴールデンウィークあたりと夏休み(8月時期)に最盛期を迎え、6~7月・12月に来場者が大きく減ることが分かります。これは来場者の休暇および本稿のテーマである気象(雪と雨)に関連があると推測します。ただ、「北海道には梅雨がない」というのが通説ですね。6月の落ち込みの原因はどうなんでしょう。実際の天候を見ることによって分析してみましょう

弊社「過去気象ログ」との関連性

ここからは弊社製品の「過去気象ログ」との関連を見ていきます。「過去気象ログ」は気象庁アメダスデータを元に、250mメッシュ単位にデータ加工、すぐに分析にお使いいただけるデータです。
アメダスデータは生データのままだとバイナリファイル形式かつ基地局の緯度経度ごとの集計のため、「特定の一地点の気象情報」を抽出しようとすると膨大な前処理が必要になります。弊社では元のデータをボロノイ分割、250mメッシュ化したすぐ分析できるCSVファイルとして販売しております。

では、円山動物園のある札幌市中央区のメッシュIDを確認し、該当する過去気象ログを抽出します。本稿では国土数値情報 標高・傾斜度5次メッシュデータ利用しました。

円山市動物園のメッシュコード

 

該当メッシュコードの気象ログを時系列にプロットしてみます。図中の値は降水量です。なお、アメダス取得の降水量は雪を含みます。
少し乱高下が激しいでしょうか。
円山市動物園周辺の降水量(2015-2018)・「過去気象ログ」データよりTableauで作成

大まかに6-9月、12月
に上昇に下降という傾向が見て取れます。北海道も少しは梅雨のような形で雨が降るようです。それでは、円山動物園データを重ねてみましょう。

円山市動物園周辺の降水量(2015-2018)・「過去気象ログ」データよりTableauで作成

少しだけ反比例している気がします。散布図を書いてみましょう。

降水量と来場者人数の散布図

 

おおむね反比例していますね。「動物園の定休日」「無料開放日」といった値を除去しておらず、前処理はまだまだ不完全です。
ただ、この段階でも反比例の関係が見て取れます。天候データは来場客数分析にはかなり重要なデータであることが示唆されます。おそらくリアル店舗を持つ事業者様では多くの場合有効と思われます。

まとめ

今回はオープンデータ「円山動物園」の来場者数データと弊社「過去気象ログ」で、来場者数の傾向をTableauで簡易的に分析しました。後半では、より精緻な前処理およびデータの追加と、来場者数を分析するモデル構築についてお届けします。
弊社では気象情報をすぐに分析に使えるデータセットとして販売しております。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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地理関連データ提供サービスご紹介

WRITER
Ryo Kaneoka

プランナー

金岡 亮Ryo Kaneoka

複数の新規AI・データ活用サービスの企画およびPMを担当する。大手広告代理店様/メーカー様のビッグデータ活用の支援等の実績あり。   JDLA Deep Learning for GENERAL 2018、上級ウェブ解析士

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