なぜ今衛星データビジネスがアツいのか?

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皆さん、こんにちは。データデザイン部でディレクターを担当している林です。
普段はAIやデータ活用を軸にお客様の事業課題を解決するプロジェクトを推進しております。

昨今、宇宙産業の中でも衛星データビジネスという言葉を多く耳にします。

宇宙産業はかつて膨大な費用を要するために国家が主体となっていましたが、今日では多くの民間ベンチャー企業が生まれ、その成長に注目が集まっています。

本記事では、衛星データビジネスの市場規模/特徴/その展望について解説し、衛星データビジネスがなぜ今アツイのかお伝えします。

目次

1.時代背景

冒頭でも申し上げた通り、かつての宇宙産業は国家主導でした。
高度な技術、膨大な予算が必要であることから民間企業の参入障壁が高い分野でした。

しかしその図式は今崩れつつあります。
テクノロジーの発達により、ロケット開発打ち上げにかかるコストが下がったことが背景にあります。
低コスト化が進むことで、これまで国家しか手を出すことがなかった宇宙開発という分野に民間が参入するようになりました。
そして国家も宇宙に対して「主導」から「支援」という立場に変えています。
2019年、政府は宇宙ベンチャー育成のための支援パッケージを打ち出しました。

【出典】: 宇宙ビジネスの動向と政府の取組

こういった政府の後押しもあり、宇宙産業は民間の産業分野として本腰を入れる機運が高まりつつあります。

2.市場規模

宇宙産業の国際市場は約38兆円と言われています。
自動車の国際市場が約200兆〜250兆円程なので、比較するとまだまだ規模は小さい印象です。
うち日本国内の市場は1.2兆円、やはり日本より海外の方が進んでいますね。

しかし政府はこの1.2兆円の市場規模を、2030年には倍増を目指すようなビジョンを打ち出しています。

【出典】: 宇宙ビジネスの動向と政府の取組

中でも今後注目が高まるのが衛星データの利用拡大です。
政府衛星データのオープン&フリー化の推進や、平成30年11月からの準天頂衛星による高精度測位サービスの開始などが背景にあります。
加えて、AI等の解析技術を活用した、新たな価値を想像する動きも盛んに見られます。

【参考】: https://sorabatake.jp/1363/

3.日本の宇宙産業

宇宙産業の先進国は、スペースX、ブルーオリジンはじめとしたベンチャー企業が多く活躍している米国です。
しかし日本の宇宙産業も負けず劣らず拮抗している側面があります。
それは、宇宙と関係のない大企業が宇宙産業に興味を持っている点です。


【出典】: 日本の非宇宙系大企業(事業会社)による主なニュースペース参入の動き

宇宙というとどうしても普段の生活とはかけ離れたイメージを持つことが多いかと思いますが、
宇宙を利用して何ができるのか?宇宙以外の分野の知識とどう掛け合わせていくか?を考えていくことが重要です。

4.衛星データ×ビジネス_活用例

今回は弊社の衛星データサービスである「Starflake」を用いた活用例をいくつかご紹介します。

Ⅰ. 流通業_店舗開拓業務での活用

国勢調査のデータとStarflake nightview(夜間光データ)を用いた活用例です。
夜間光と地価は相関があるため、Starflakeを用いることでより公示地価が安い地域をより高頻度に抽出可能です。
(公示地価の更新は年に1度ですが、Starflake nightviewは日次で取得可能です。)

上記データに加え、国勢調査を用いて人口密度の多いエリアを抽出することで、「地価が安く、人口が密集したコスパのいいエリア」を探し当てることができます。

Ⅱ. 不動産業_分譲地開拓業務での活用

住宅着工数と夜間光データ、公示地価のデータを用いた活用例です。
地価が低いが、新規の住宅着工数・夜間光が上昇しているエリアを抽出することで、これから地価の上がるポテンシャルのある地域を探し出せます。
(夜間光データは経済的な活性度と相関があります。)

Ⅲ. 流通・物流業_他国施設調査業務での活用

道路沿いの夜間光データを抽出すると、以下の図2のように可視化されます。
衛星データの強みは、世界中どこでも可視化することができる点です。整備されていない他国の道路建設状況を把握することができます。
Starflake forest/waterを用いることで、例えば他国に工場や倉庫を建設する際の地形把握にも役立ちます。

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5.まとめ

今回は、期待が高まる衛星データビジネスについてまとめてみました。
宇宙=ロマンがある!と特別視することなく、いかに身近な問題を解決するための道具として活用していけるかがポイントかと思います。

とはいえ、衛星データは得体データを抽出するフローが極めて難しく、実務で活用するまでには大きなハードルがあります。
(詳しくは実務で使える衛星データを!新サービス「Starflake」で目指すことをご覧ください)

弊社Starflakeでは、手軽に使える衛星データを目指しサービスをご提供しております。
もしご興味がございましたらこちらよりお気軽にお問い合わせいただければと思います。

以上、最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました!

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WRITER
Maako Hayashi

Maako Hayashi

林   真亜子 Maako Hayashi

AI・データ活用のディレクターを担当。お客様のAI活用のプランニングから プロジェクト推進を支援。 JDLA Deep Learning for GENERAL 2019 #3

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